【高畑勲(たかはた・いさお)】『かぐや姫の物語』11月23日より公開中!。宮崎駿(みやざき・はやお)の引退撤回もある!?。2013年11月25日(月)。 [ジブリ]
高畑勲監督
『かぐや姫の物語』
23日より公開中!
『かぐや姫の物語』
23日より公開中!
スタジオジブリ・高畑勲監督の14年ぶりの新作長編アニメーション映画、
『かぐや姫の物語』
製作期間8年、総製作費50億円を費やして作られたことでも話題を呼んでいます!。
地井武男さんも声優で出てますよ ♪ 。
『アルプスの少女ハイジ』、『母をたずねて三千里』、『火垂(ほた)るの墓』など、
アニメーションの名作を世に送り出してきた高畑勲監督(78歳)の14年ぶりの長編作品『かぐや姫の物語』が23日から全国公開されています。
これは製作期間 8年、製作費には破格の50億円!
を かけた超娯楽大作となっています!。
を かけた超娯楽大作となっています!。
しかし、鈴木敏夫プロデューサーによりますと本当は
「製作期間は14年、製作費は51・5億円!」
だそうですよ!。
スゴイですね~~^^。 鈴木さんは回収不能だとぼやいてました。
前から、「宮崎駿が稼いで、高畑勲が使い果たす」と言われていましたもんね。
それでも高畑監督は
「 私は絵を描かない人間。どういう表現になりうるか関心を持ってきた。意味のあることを 達成できた。」
「 これを作ることでアニメーションはひとつ先に進めた気がします。」
と手応えを 語ってます^^。
『かぐや姫の物語』は、
日本最古の物語と呼ばれる「竹取物語」が原作となっています。
竹の中から生まれ、すぐに成長して美しい娘となり、貴公子の求婚者を翻弄したあげく、満月の夜に迎えに来た使者とともに月に帰っていくという、日本人なら誰でも知っている物語ですよね。
高畑監督が「竹取物語」の映画化を思いついたのは半世紀以上前の、東映動画(現東映アニメーション)にいた20代の頃だそーで、会社が全社員を対象に脚本を募ったのが始まりみたいです。
この時に考えたのは、「かぐや姫はなぜ地球にやってきたのか」、「この謎を解けば、原作のストーリーを 変えないまま、かぐや姫の心の動きに近づける」というアイデアだったそーです。
謎を解く鍵は、月と地球の違いとのこと。
「 月は悩みや苦しみがない清浄無垢(むく)な世界。そこには豊かな生命はない。」
「 でも素晴らしいのは地球の方。命があふれ彩りに満ちて、鳥や虫がいて花や草木がある。」
その対比が重要と説明し、
「 だから、姫は地球に憧れたんです。」
と、語ってくれました。
また、映画には「かぐや姫」には登場しない「捨丸(すてまる)」という男の子も描かれてます。
かぐや姫と捨丸が食べ物を分かち合う場面など、高畑監督がかつて演出した「アルプスの少女ハイジ」のハイジとペーターを想起させるシーンがたくさんあり、
「 見る人が映画と自分の体験を重ね合わせながら反芻(はんすう)してくれれば、こんなうれしいことはありません。」
と、胸のうちを明かしてくれました。
本作ではスケッチ風の淡彩で描かれ、背景とキャラクターが一体化し、まるで一枚の絵が動くかのようなタッチでそろえられてますよね。
これには、『トイ・ストーリー』で知られるピクサーの ジョン・ラセター 監督から、
「どーやって、描いたんだ!?」と迫られたみたいですね^^。
技術的には、均一な線で囲みべったり色を塗る従来のアニメ表現を捨て、線のかすれや塗り残しを生かす手法で、前作の『ホーホケキョ となりの山田くん』を更に追求して作ったそうですよ。
このことに対し、高畑監督は、
「 いま目の前にあるものをサッと描いて塗った、そんな感じがする絵にしたかった。」
「 アニメーターの勢いのある線の力を生かしたかったし、緻密に描き込むよりラフなスケッチの方が美感が出る。」
「 観る人の想像力を刺激し記憶を呼び起こして、線の向こうに" ほんもの " を感じてもらえる。」
と、語っていました。
この背景とセル画を別々に描く手法は、セルアニメと比べ格段に手間がかかるので、製作期間が延びたようですね。
この一切妥協せず、熟考を重ね粘りに粘るのが高畑流で、ジブリ本社とは別に新しいスタジオを開設して製作したそうです。 (お金かけすぎ!^^)
そこへ、美術監督の男鹿和雄氏、アニメーターの田辺修氏をはじめ優れた才能が集結し、高畑監督が胸を張る質の高い作品が完成しました。
クライマックスの場面は、阿弥陀が雲に乗って迎えに来る「阿弥陀来迎図」をイメージしたということです。
「 月からの使者が阿弥陀様だということではありませんが、伝統にのっとってそうしました。かぐや姫は月に帰った時点で地球での記憶が消えるはずなのに、またなぜか思い出したりするかもしれません。永遠にその繰り返しなんです。」
「 作るときは、お金のことを考えずに作ってしまうんですが、あとはどう回収するか、問題はそればかりです。」
ともおっしゃってましたよ。
宮崎駿、引退撤回!?
また、宮崎駿監督の引退について訊かれると、
「 何の思いもない。宮崎駿はいるんです。いなくなったわけじゃない。何も変わってないと思います。」
「 ただひとつ言いたいことは、宮崎駿が引退ということは、本人としてけじめをつけたかったからそういう方法を取ったんでしょう。」
「 『今度は本気です』と言っていたが、変わる可能性はある。長年付き合ってきてそう思う。だから、そういうことがあっても驚かないでほしい。」
と冷静に答えてました。
~~ということは、また宮崎さんが監督復活!ということも「可能性あり」かもしれませんね^^。
これは、宮崎駿ファンにとっては朗報ですね!。
高畑監督は、自身の今後については「分からない」と引退を 語りませんでした。
宮崎さん(73)より、5歳も年長の高畑さん(78)がまだ引退するつもりはなさそーなので、ぜひまた長編アニメの監督に戻ってきて欲しいですね!。
先週NHKで放送された『プロフェッショナル』では、新作の漫画を描いてる姿を見せてましたが、ひょっとしたら、それを映画にすることもあるかもしれませんね^^。
ひそかに期待することにしましょう!。
高畑勲監督の『かぐや姫の物語』
2013年11月23日(土・祝)より
全国東宝系にてロードショー!!
2013年11月23日(土・祝)より
全国東宝系にてロードショー!!
※ 翁(おきな)役の声優には、亡くなられた地井武男(ちい・たけお)さんが演じており、この作品が遺作となりました。 心よりご冥福をお祈り申し上げます。
ソース元
産経ニュース 2013.11.22 08:45
日刊スポーツ(2013年11月8日号)紙面より
朝日新聞(2013年11月19日号)文化面より
高畑勲 (たかはた いさお、1935年10月29日 生 ) Wikipedia
かぐや姫の物語 公式サイト
スタジオジブリ - STUDIO GHIBLI
東宝
参照記事
Google まとめ記事一覧 http://bit.ly/1cjjDrs
『かぐや姫の物語』の批評と評判 http://bit.ly/1c4gc9I
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【『夢と狂気の王国』】 砂田麻美(すなだ・まみ)監督が「宮崎駿引退」に密着!。2013年11月16日(土)。
キネマ旬報セレクション 高畑勲 「太陽の王子 ホルスの大冒険」から「かぐや姫の物語」まで (キネマ旬報ムック キネマ旬報セレクション)
- 作者:
- 出版社/メーカー: キネマ旬報社
- 発売日: 2013/11/18
- メディア: ムック
かぐや姫の物語 映画パンフレット 監督 高畑勲 声 朝倉あき、高良健吾、地井武男、宮本信子、高畑淳子、田畑智子、立川志の輔
- 出版社/メーカー: 東宝 スタジオジブリ
- メディア:
劇場版『赤毛のアン~グリーンゲーブルズへの道~』 [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
- メディア: Blu-ray
ジブリの風景 ~高畑勲・宮崎駿監督の出発点に出会う旅~ [DVD]
- 出版社/メーカー: スタジオジブリ
- 発売日: 2013/06/18
- メディア: DVD
【『夢と狂気の王国』】 砂田麻美(すなだ・まみ)監督が「宮崎駿引退」に密着!。2013年11月16日(土)。 [ジブリ]
スタジオジブリを被写体にした
ドキュメンタリー映画
『夢と狂気の王国』が
16日から公開されてます!。
ドキュメンタリー映画
『夢と狂気の王国』が
16日から公開されてます!。
この映画は、『エンディングノート』で知られる女性監督の 砂田麻美 (すなだ・まみ) (35)さんが、昨年秋から宮崎駿監督の引退会見までの約1年間を追ったドキュメント映画です。
宮崎駿監督を はじめ、高畑勲監督、鈴木敏夫プロデューサーという、「スタジオジブリ」を 牽引する3人の魅力をあますところなく伝えているそーですよ ♪ 。
ジブリファンや興味のある方は是非観に行った方が良さそうですね^^。
しかしジブリも、したたかで商売上手だな~~。
あの「宮崎駿引退」の裏でも、ちゃっかり密着映画を撮っていたんですね^^。
そして今週発売の「女性自身」や「朝日新聞」に、
砂田麻美監督のインタビューが載ってたので紹介します。
砂田麻美監督のインタビューが載ってたので紹介します。
「ジブリに1年間通い詰め、300時間以上カメラを回し続けました。専用の机ももらえて、自分もジブリのスタッフなんじゃないかと錯覚したことも(笑)。でも撮れば撮るほど、ある種の狂気を感じて・・・・・・」
と、砂田監督は語り、数ある依頼の中で本作を選び引き受けた理由については、『崖の上のポニョ』の強い印象があったからだと答えています。
なんでも、砂田監督はひねくれ者で、映画を観ても泣かないそーなんですが、『ポニョ』では、謎の号泣をしたとのこと。
それと、映画の終わりに流れるスタッフエンドロールが、あいうえお順に並んでいることに衝撃を受け、「 ジブリという組織には何かスゴイものがあるのでは、」と思ったことが映画を作った動機だそーです。
とはいえ、長期密着型の撮影は連日ジブリに通いつめた結果、300時間にもなったということです。
宮崎駿 監督の発言をすべて撮って置きたいという思いと、いい話が始まるたびに自身でカメラを撮影しはじめることに躊躇があり、何度もせめぎあったらしいです。
そんな砂田さんに、宮崎監督は" 映画製作の先輩として " アドバイスしてくれたそうです。
「 人の内面を映像で描きたいなら、顔のアップばかり撮っていてはダメだ。そこには何も映ってはいないよ、」と。
実際、映画の中ではあらゆる角度から宮崎監督の素の姿がとらえられ、「 俺はオタクじゃない 」と言い張るシーンや、『風立ちぬ』の主人公の声優に『エヴァンゲリオン』の監督・庵野秀明を思いついて悦に入る様子など、ユーモラスで魅力たっぷりなシーンが数多く描かれています^^。
そして、鈴木敏夫プロデューサーからも毎日のように鍛えられたそうですよ^^。
撮影初日に挨拶のタイミングをダメ出しされ、
「 まず 『気配りという言葉から" り" を 取ると何になる?』と訊かれ、私が『気配(けはい)ですか?』と言うと、『そうだ』とうなずいてから、こう教えてくれたんです。」
「『取材とは、自分の気配を出す時、出さない時の差し引きで決まる』と、」
さすが、鈴木敏夫プロデューサーもうまいこと言いますね。
伊達に雪駄履いただけの、ただのラフなオジサンとは違いますね(笑)。
「 宮崎監督の狂気は作り手として理解できる部分があるのですが、鈴木さんの場合はどこまでが計算でどこまでが自然か分からない、予想を超えたものの考え方をするんです。十五手くらい先を行く仕事の仕方に毎日驚かされて。」とのこと。
タイトルにある「狂気」の2文字は、幅広い世代に「夢」を与え続けているジブリには、一見平和的な組織に見え、ふさわしくないようにも思えますよね。
それについて訊かれると、
「 狂気というイメージとは真逆なんです。本当にみんな穏やか。」
「 だからこそ怖かった。」
「 宮崎監督、鈴木さん、高畑監督という常人ではない3人がトライアングルをなしてどこも破綻しないような形でくるくる回っている、そこに狂気を感じました。」
と答え、タイトルに込めた意味を説明してました。
それでも、宮崎監督の言葉は一つひとつが重かったそうで、
「 僕は肉眼だけで世界を見ている 」
「 21世紀とは付き合いたくない 」等々。
特に驚かされたのは、
「 幸せになることが
生きる目的だと思いますか?」
生きる目的だと思いますか?」
との問いだったそうです。
う~~~ん、深いですね~~~、宮崎監督は何が目的で生きてきたんでしょうか?。
映画では、その答えが語られてるんでしょうか。
ますます興味が沸いて観たくなりますね~~~^^。
砂田さんは、
「 私たちの世代と違って、宮崎監督の世代はそれほど簡単に生きてきたわけじゃないんですね。」
と語っていました。
また、引退会見にはさほど驚かなかったとのこと。
「 宮崎監督が引退会見で自分を 『町工場のオヤジ』と称していましたが、ジブリではまさに工場長と職人が仕事を 全うする姿を見られた。」
「 モノ作りの現場を映像にとどめたいと思って撮りました。」
「 新作を完成させる瞬間、つまり『いま生まれゆきもの』を見ていた。一方で、
『僕たちの時代は終わる』という宮崎さんの発言も強く響いていました。」
「 生と死が交差する、その X の状態を 私は撮っていたのだと思います。」
と、最後に答えてくれました。
それにしても、砂田さんは天才たちに囲まれて素晴らしい時をすごしましたね。
彼らから目に見えない「大事なもの」を受け取ったと思います。
いやぁ~、実にうらやましい!。今後の仕事に生かせるといいですね!。
鈴木敏夫P、
“ けなしてほめて ” 女性監督を猛プッシュ!
“ けなしてほめて ” 女性監督を猛プッシュ!
そんな砂田麻美監督の映画『夢と狂気の王国』の世界最速上映会が、16日午前0時より東京・新宿バルト9で行われました。
本編の上映前に予定されていた砂田監督による舞台あいさつと封切りカウントダウンに、スタジオジブリのプロデューサー・鈴木敏夫氏がサプライズ登壇し、砂田監督を“けなしてからほめる”話術で観客の心をつかんでいましたよ^^。
映画の宣伝コピー「ジブリにしのび込んだマミちゃんの冒険。」は、鈴木さんが考えてくれたそうです ♪ 。
映画『夢と狂気の王国』は
16日より全国で公開中です!。
16日より全国で公開中です!。
ソース元
「女性自身」2013年12月3日号
「朝日新聞」2013年11月19日(火)夕刊
参考記事
スポーツ報知 [2013/7/4-06:03]
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◆砂田 麻美(すなだ・まみ)◆
1978年4月9日、東京都生まれ。35歳。慶大在学中から映像製作を学び、2001年の卒業後はフリーの監督助手として河瀬直美監督、岩井俊二監督らの現場に参加。是枝裕和監督の助監督として「歩いても 歩いても」(08年)、「空気人形」(09年)などを担当。11年、がんを患った自らの父の最期に迫った初監督作品「エンディングノート」が、報知映画賞新人賞など同年の映画賞を総なめした。
SWITCH Vol.31 No.12 ◆ スタジオジブリという物語 ◆ 責任編集:川上量生
- 作者: 川上量生
- 出版社/メーカー: スイッチパブリッシング
- 発売日: 2013/11/20
- メディア: 雑誌
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