【大友克洋(おおとも・かつひろ)】 紫綬褒章(しじゅほうしょう)受章!!。『AKIRA 』『童夢』『スチームボーイ』などの代表作で今年で画業40周年だ!!。2013年11月2日(土)。 [漫画家]
祝
大友克洋
紫綬褒章!!
大友克洋
紫綬褒章!!
『AKIRA』などで知られるマンガ家でアニメーション監督の大友克洋さん(59歳)が2日、紫綬褒章の受章者に選ばれたことが政府から発表されました!。(3日発令される)
学術・芸術・スポーツで著しい業績を上げた人が対象で、長編アニメーション分野での受章は、1998年の高畑勲監督以来15年ぶり、2人目の快挙です!。
(過去にアート系では、久里洋二、古川タクの2人が受章されています)
他に、公共の利益に貢献した人が対象の藍綬褒章は、音声合成ソフト「初音ミク」を開発した札幌市のIT企業「クリプトン・フューチャー・メディア」社長の伊藤博之さん(48)らが受章しました。
過去にマンガ家では、赤塚不二夫、西岸良平、ちばてつや、松本零士、水木しげる、長谷川町子、萩尾望都らが受章しています。
政府によると受章理由は、
「 表現方法に新基軸を持ち込み、多くのクリエーターにも影響を与えたとされる、圧倒的な画力(描写)と構図、物語の構築力、鋭い映像感覚をもとに、優れた作品を数多く発表し、国際的な注目を集めるなど、我が国芸術文化の発展に大きく貢献したこと 」
が評価されたんだそうです。
先月31日に、都内で会見を行った大友さんは受章の一報を聞いたときのことを振り返り、
「 自分がそういう対象になっているというのは知らなかったのでびっくりしました。」
「もうそんな歳になったか、と。」
「 すぐヒットが出るわけじゃないので自分の中で淡々とやっているつもり。」
と照れながら、驚きをあらわにし、
「 まだ(創作活動が)終わったわけではないので(漫画家人生を)振り返ったことは全然ない。」
と答え、次回作への意欲もみせてましたよ^^。
1973年に「漫画アクション」に掲載された『銃声』で漫画家デビューして以来、
画業40年!。
漫画史を語る上で「大友以前・以後」という言葉も生まれるなど後世の作家に多大な影響を及ぼしてきましたが、まさに大友克洋の登場は、漫画界における革命でしたね!。
僕も、大友克洋の大ファンで、『童夢』や『AKIRA』は発表当時、激震しましたもん^^。
何がスゴイかって、「たのきん」の時代(1982年)にこれを描いたんですよ!(笑)。
なので、ほとんどの漫画家が、大友さんの絵を 教科書がわりに真似して勉強されたんじゃないですかね^^。
また、日本アニメの世界的ブームの火付け役となったのも、大友さんが最初でした。
「ジャパニメーション」と呼ばれ、クールジャパンの先駆けでした。
大友さんは、自身のキャリアを振り返り、1988年に映画化された『 AKIRA 』が人生の大きな転機だと言っています。
「 やっぱり『AKIRA』は長い連載になったし外国にも出たし、自分でアニメーションも監督したので大きかった。」
「 海外から高い評価を頂き、アニメの可能性を感じた。」
「 なかなか自分の作品を客観的には観られないが、先日久々に『AKIRA』を見直して
『へぇー、なかなかオレも頑張っているな』と思ったところです。」
と笑いながらと感慨深げに明かしてくれました。
1990年には米国でも『AKIRA』が公開され、『タイタニック』のジェームズ・キャメロン監督(59)、『スター・ウォーズ』シリーズのジョージ・ルーカス監督(69)らハリウッドの映画人からも愛され、高い評価を得ました。
特に、ジェームズ・キャメロン監督の『ターミネーター2』は、かなり『AKIRA』の影響を受けてますよね。
また、2005年にはフランス政府が芸術文化の創造に貢献した人に贈る勲章「シュバリエ」を受章されています。
今年7月には、アニメーション監督としての最新作『SHORT PEACE (ショート・ピース)』で、オムニバスの内の一つ、『火廼要慎(ひのようじん)』を制作し、第16回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞を受賞。
他に、フランス・アヌシー国際アニメーション映画祭短編部門にもノミネート(正式上映)されるなど、国内外でも評価を受け、大きな話題にもなってました。
そして、現在のライフスタイルについて聞かれると、
「 9時か10時くらいに起きて、天気がよければ散歩したり自転車乗ったり。午前中、11時くらいから夜の9時か10時くらいまで仕事して、気分がいいときは酒飲みに行って寝ます。」
と、1日の平均的なスケジュールを明かし、現在も一日7、8時間は机に向かっていることを明かしました。
「 それ以外に、いろいろと考える時間が必要で、起きている間は大体考えている。女房にはいつもぼんやりしていると言われ、実際半分そうかもしれないが、ぼんやりしていないとでてこないこともある。」
と、ふだん聞かれないことも色々と答えてくれましたよ^^。
最近では、9月に決定した2020年の東京オリンピック開催を、代表作『AKIRA』で予見していたこともネットで大きく話題になったばかりでしたよね。
取材陣に現在の日本をどうみているかと訊かれると、
「 東京オリンピックも決まって、経済的に明るくなるのかなと漠然とした期待はある。ただ、浮かれてもしょうがない。新しい時代に向けて、自分なりの作品を作りたい。でもおおげさには考えず、自分なりの考え方、生き方で創っていくしかない。」
と気持ちを新たにしていました。
【 若者へのメッセージ 】
最後に、大友さんは漫画家生活40年の経験を踏まえ、同じ道を志す若者にメッセージを送ってくれました。
◇ 主な一問一答 ◇
--海外での日本の漫画やアニメ人気にはついて。
「 ちょっとピークが過ぎた感じがしないでもない。若い人があまり出ていないし業界内で活気がない。ビッグなヒット作品もあるけど、作品的に充実したものがもう少しあるべき。」
と言及。
--最近は若い人がなかなか出てこない理由は?。
「 アニメやマンガは昔、どこか“日陰者”というイメージがあって、だからこそ好きなことができた。ただ、現在は企業の企画も多く、新しい人、変わったことをする人がなかなか入れないので。本当は大きくなったら、そういう人に光を当てるべきと思うが、なかなかうまくいかない。僕らも何とかしたいとは思うが。」
と持論を展開。
--大友克洋を目指す若者へ。
「 本人がどうやるかだけなので、人によってやり方は違う。よく「学校で教えて」と言われるが、新しいことを生み出す方法は教えようがないし、そのためには努力が必要。努力の仕方は教えられるが、頑張ってもらうしかない。」
「 努力は自分次第だから、『ここまで来いよ』としか言えない。」
--創作で楽しいこと、苦しいことは?
「 考えているときは楽しいが、実際に作っていくと寂しくなっていくのがつらいかな。映画や企画は考えると3年はかかるから(気持ちを)持続させるのが大変だし、やろうとしたことが意外とできないこともある。自分ではもちろん「面白い」と思ってやっているが、客観的には見ることができないから難しい。」
と温和な表情とは裏腹に、厳しい言葉でエールを送りました。
手塚治虫先生と同様に、「若い連中にはまだまだ負けない」という強烈なプライドがあるんでしょうね。
そして会見の最後では、
「 『SHORT PEACE』は若い作家たちと自分のコラボというつもり。今のアニメ業界はあまり活気がないし、難しい状況だけれど、自分でやるしかない。ジャンルをけん引するような若手がどんどん出てきてほしい。」
と言及し、業界を引っ張ってきたトップランナーとして、若手を叱咤(しった)激励することも忘れませんでした。
海外で注目している国は?との問いには、
「 アジアなどいろいろあるが、(作品が)本当に面白いかといえば、意外にそうでもない。ただ、この業界は誰が出てくるか分からないが、いつかはジャンルをけん引する人が出てくると思う。それがアジア、欧州の可能性もあるので、楽しみでもあるし、期待している。」
と答えました。
ヒット作を生み出す要因は、
「 その時、自分が面白いと思うものを徹底的に追求する 」
ということを信条とし、
「 例えば19世紀の物語であっても、どこかで今の時代に合った旬の部分を盛り込むことが大事。」
それが世間に受け入れられ、長く愛される名作を生み出す要因だと教えてくれました。
昔から「普遍的なものを描きたい」と言ってましたもんね。
宮崎駿監督も引退されましたし、早く世界のアニメ界を牽引する未来の天才が生まれてきて欲しいところです!。
大友さん、紫綬褒章受章
おめでとうございました!。
おめでとうございました!。
これからも、
色褪せない
素晴らしい作品を
描き続けていって下さい!。
素晴らしい作品を
描き続けていって下さい!。
僕個人としては、
大友さんには「そんなにアニメに熱中しないで、漫画の方に戻って玉稿描いてよ!」
と言いたいんですけどね~~^^。 (ダメ?)
★ 参照ソース元 ★
オリコン 11月2日(土)5時0分配信
シネマトゥデイ 11月2日(土)5時0分配信
スポーツ報知 11月2日(土)7時4分配信
毎日新聞デジタル 2013年11月02日(土)
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◆ 大友 克洋 (59歳) ◆
大友 克洋(おおとも・かつひろ)1954年4月14日、宮城県生まれ。59歳。宮城県佐沼高等学校卒。血液型はA型。1973年「漫画アクション」に掲載された「銃声」で漫画家デビュー。1980年、『アクションデラックス』に『童夢』、82年から「週刊ヤングマガジン」で「AKIRA」を連載し、漫画界に衝撃を与える!。『じゆうを我等に』(実写映画、1982年)自主制作作品。1983年、石ノ森章太郎の漫画作品を原作とするアニメ映画『幻魔大戦』にキャラクターデザインとして参加。88年に自ら「AKIRA」の監督を務めアニメ映画化。世界的なヒットを収めた。『ワールド・アパートメント・ホラー』(実写映画、1991年)。また1995年には「MEMORIES」、2004年には『スチームボーイ』を制作。2005年に仏政府から芸術文化勲章「シュバリエ」を授与された。07年には漆原友紀の同名作品を原作とする実写映画『蟲師』の監督を務めた。最新監督作『火要鎮』はフランス・アヌシー国際アニメーション映画祭で正式上映され、第16回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞、第67回毎日映画コンクール大藤信郎賞を受賞した。2012年に震災復興をかねて大規模な原画展をチャリティ開催。2013年オムニバス映画『SHORT PEACE』を発表。11月に紫綬褒章(しじゅほうしょう)受章。現在に至る。受賞歴に第4回日本SF大賞、第8回講談社漫画賞などがある。
☆ 紫綬褒章 ☆
紫綬褒章(しじゅほうしょう)は、日本の褒章の一つ。天皇の名で授与される。「学術芸術上の発明改良創作に関し事績著明なる者」に授与される。年齢制限なし、科学技術分野における発明・発見や、学術及びスポーツ・芸術分野における優れた業績等に対して、表彰される。例年、春(4月29日)と秋(11月3日)の2回発令され、学術、芸術、スポーツ分野の功労者に授与される。受章者は、伝達式にあわせて、皇居で天皇に拝謁する。紫綬褒章の受章者には、紫色の綬(リボン)が付されたメダルと、受章の理由・受章日などが書かれた天皇名の褒状、略綬が授与される。褒章をもって表彰されるべき者が団体であるときは、褒状が授与される(褒章条例2条)。団体に対して紫綬褒章と同様の理由で授与された例としては、2006年(平成18年)のワールド・ベースボール・クラシック第1回大会で優勝した日本代表チーム(王貞治監督)が初めてである。
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ショート・ピース (アクション・コミックス―大友克洋傑作集)
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2013-11-02 12:24
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大友さん良かったですね。
「童夢」を読んだ時は衝撃を受けましたよ。
これからも頑張って頂きたいですね。
by PENGUIN (2013-11-03 14:46)
「気分はもう戦争」や「ショートピース」「さよならにっぽん」など古い作品が大好きです。AKIRAはリアルタイムで毎週楽しみに読んでいました。日本では表舞台で脚光を浴びる事は無いと思っていたので、本当に驚きました。
by jinn (2013-11-03 21:25)
すみません、最新記事にコメントが書けなかったので
こちらに書きます。
こんてんつコースは画像認証がないとコメントが書けないので。
マー君、オフはゆっくりして欲しいですね。
去就が気になりますが・・・。
by PENGUIN (2013-11-09 09:21)